外反母趾手術後に最適な靴とは?回復を助けるフットウェア完全ガイド
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外反母趾(がいはんぼし)の手術を受けた後、多くの人が「どんな靴を履けばいいのか?」と悩みます。適切な靴を選ぶことは、手術後の回復を早めるだけでなく、再発防止にも非常に重要な役割を果たします。本記事では、術後の回復段階ごとに最適な靴とその選び方について詳しくご紹介します。

✅ 手術直後(術後1〜6週間):まずは「何も履かない」ことが基本
術後すぐは、足に強い痛みや腫れ、敏感さが残っている状態です。この時期はできる限り足を高く保ち、安静に過ごすことが推奨されます。特に最初の2週間は、傷口を保護し、不要な圧力を避ける必要があります。
この期間におすすめなのは、手術専用のポストオペシューズ(医師から支給されることが多い)や、傷口に触れない室内スリッパです。靴を履く行為自体が回復を妨げる可能性があるため、歩行を必要最小限に抑えることが大切です。
✅ 術後6〜8週間:フラットでアーチサポートのある靴へ移行
術後6〜8週間が経過し、医師の許可が出れば、通常の靴へと段階的に移行が可能になります。ただし、どんな靴でも良いわけではありません。この時期に適している靴には以下のような特徴があります:
- かかとに高さのない(ヒールのない)靴
- アーチサポートがしっかりしている靴
- つま先が広く、圧迫感のない靴
- 柔らかい素材でできている靴(革やニットなど)
スポーツシューズや、足全体を包み込むような設計のリカバリーサンダル、ストラップ付きサンダルなども良い選択肢です。
❌ 避けるべき靴:見た目よりも機能重視
外反母趾の再発を防ぐためには、以下のような靴は避けるべきです:
- ハイヒール(3cm以上のヒール)
- つま先が細くとがった靴(パンプスなど)
- アーチサポートのないフラットシューズ
- 足の幅に合わない靴
一見「柔らかくて快適」な**低反発インソールの靴(メモリーフォーム)**も、アーチサポートが不足しているため、長時間履くと足に負担をかけてしまう場合があります。
👣 足のサイズと左右の違いにも注意
外反母趾手術後は、腫れの影響で一時的に足のサイズが変わることがあります。また、左右でサイズが異なる場合もあります。オンラインでは片足ずつ異なるサイズで靴を注文できるサービスもあるため、そうした選択肢を活用するのも良いでしょう。
✅ 手術後の靴選びが未来の足の健康を決める
術後の回復期間は人によって異なりますが、一般的には6〜10週間で通常の靴に戻れるとされています。ただし、ヒールのある靴やきつめの靴は、最低でも6ヶ月は避けるのが望ましいです。完全な回復には1年程度かかるケースもあります。
靴選びを間違えると、せっかくの手術の効果が薄れてしまう可能性もあります。しっかりと足をサポートしてくれる靴を選び、健康的な歩行と再発の予防を目指しましょう。
📝 まとめ
- 術後すぐは靴を履かず、安静にすることが最優先
- 徐々にアーチサポート付きのフラットシューズに移行
- つま先が広く、柔らかい素材の靴を選ぶ
- 高すぎるヒールや幅の狭い靴は避ける
- 自分の足のサイズや状態に合った靴を選ぶことが大切